§18つの種類と使う場面
画面の上の帯で種類を切り替えます。URLの末尾に #pomo などを付けると、その種類を直接開けます。よく使う種類をブックマークしておくと便利です。
| 種類 | 使う場面 | URL |
|---|---|---|
| タイマー | 料理、勉強、休憩など、時間を決めて計る | / |
| ポモドーロ | 作業と休憩をくり返して集中する | #pomo |
| ストップウォッチ | かかった時間を計る、ラップを取る | #sw |
| 複数タイマー | いくつもの待ち時間を同時に見る | #multi |
| 発表 | プレゼン、学会、LTの持ち時間と予鈴 | #pres |
| 会議 | 議題ごとの時間配分と、会議のコスト | #meet |
| 締切 | 提出日やイベントまでの残り日数 | #deadline |
| 時計 | 現在時刻と世界の都市の時刻 | #clock |
右上の「集中表示」は数字だけを大きく出し、「全画面」は画面いっぱいに広げます。「明るく」は白い地に切り替えます。プロジェクターで映すときは、明るい表示のほうが見やすくなります。
§2タイマーの使い方
時間を決めて始める
時・分・秒の数字を入れるか、スライダーを動かします。「1分」「3分」「5分」「10分」「15分」「30分」「1時間」のボタンを押せば、すぐにその時間に合います。「スタート」を押すか、大きな数字そのものを押すと始まります。もう一度押すと一時停止です。
動いている途中でも「+1分」「−1分」で時間を足したり引いたりできます。「クリア」は最初の時間に戻し、「セット」は入力欄の時間を設定し直します。
時刻で指定する
「15時30分までに片付ける」のように、終わる時刻から決めたいときは「時刻で指定」に時刻を入れて「この時刻まで」を押します。残り時間を計算して、すぐに始まります。すでに過ぎた時刻を入れると、翌日のその時刻までになります。
よく使う時間を保存する
「名前」に「パスタ」「休憩」などを入れて「プリセットに保存」を押すと、ボタンが増えます。名前は終了のときの表示と読み上げにも使います。いらなくなったボタンは、横の「×」で消せます。
終わったときの動き
- 音:11種類から選べます。「試聴」で事前に聞けます。「音繰り返し」をオンにすると、止めるまで鳴り続けます。
- リピート:終わると同じ時間でもう一度始まります。筋トレや、一定間隔で何かを確かめる作業に使えます。
- インターバル:リピートの間に10秒〜10分の休みを入れます。「30秒運動して10秒休む」のような使い方ができます。
- 超過時間:「終了後に超過時間を数える」をオンにすると、0になったあと「+00:15」のように過ぎた時間を数えます。
- 読み上げ・通知:「読み上げ」で終了を声で知らせ、「デスクトップ通知」で別の画面を見ていても気づけます。
鳴っている音は、画面の帯の「止める」か Esc で止まります。
§3ポモドーロのやり方と時間の選び方
ポモドーロ・テクニックは、1980年代後半にフランチェスコ・シリロが考えた時間の使い方です。名前は、彼が使ったトマト型のキッチンタイマー(イタリア語でトマトはpomodoro)から来ています。
基本の流れ
- 取り組むことを1つ決める。
- 25分、その作業だけをする。
- 5分休む。席を立つ、水を飲むなど、作業から離れる。
- これを4回くり返したら、15〜30分ほど長めに休む。
Kasey Timerの初期設定はこの形です(作業25分・休憩5分・長い休憩15分・4回ごと)。「自動で次へ進む」がオンなら、作業と休憩が自動で切り替わります。
うまく続けるコツ
- 作業中に思いついた別の用事は、紙に書いておき、休憩で片付けます。
- 途中で大きく中断されたら、その回は数えずにやり直すのが元のやり方です。Kasey Timerでも、「次へ」で飛ばした作業は記録に入りません。
- 休憩中にメールやSNSを見ると、頭が休まりません。画面から目を離すほうが、次の回に入りやすくなります。
時間の選び方
25分が短すぎる・長すぎると感じたら、変えてかまいません。プリセットは4つあります。
| プリセット | 長い休憩 | 向いている作業 |
|---|---|---|
| 25/5 | 15分・4回ごと | 基本の形。初めての人、勉強、気が散りやすい作業 |
| 50/10 | 30分・3回ごと | 文章を書く、資料を作るなど、25分では区切りが早い作業 |
| 52/17 | 30分・3回ごと | 休憩をしっかり取りたい日。2014年に時間記録アプリのDeskTimeが、利用者のうち特に生産性の高い1割の平均として公表した数字 |
| 90/20 | 30分・2回ごと | 設計、作曲、プログラミングなど、入り込むまでに時間がかかる作業 |
52/17は利用者の行動を観察した数字で、効果を実験で確かめたものではありません。どの時間が合うかは人と作業で変わります。まず1日試して、鳴る前に集中が切れるなら短く、鳴るたびに「乗っていたのに」と感じるなら長くしてください。
タスクと記録
「タスク」に取り組むことと、何ポモで終わりそうか(見積もり)を入れて追加します。タスクの名前を押すと「いま取り組んでいるもの」になり、作業が1回終わるたびに実績が1つ増えます。見積もりと実績を比べると、自分の見積もりのくせが分かります。
「記録」には今日の回数と集中した分数、7日分の棒グラフが出ます。「記録をCSVで保存」で、日時・分数・タスク名を表計算ソフトで開ける形に書き出せます。
§4発表の鈴(1鈴・2鈴)の慣習と設定
日本の学会や研究発表会では、時間の合図に呼び鈴を鳴らす慣習があります。よくある形は次のとおりです。
- 1鈴(1回):予鈴。発表の終わりが近いという合図。発表終了の1〜3分前が多い。
- 2鈴(2回):発表終了。ここから質疑応答に移る。
- 3鈴(3回):質疑応答も終了。次の発表者に替わる。
何分前に1鈴を鳴らすかは大会によって違います。本番の前に、その大会の講演要領やプログラムで確かめてください。
Kasey Timerでの設定
発表モードは、1鈴で1回、2鈴で2回、持ち時間の終わりで3回鳴らします。1鈴から画面が黄色になり、時間を過ぎると赤に変わって超過時間を数えます。
学会の形にそろえるには、持ち時間に「発表+質疑」の合計を入れ、2鈴を「質疑の分数」前にします。たとえば発表10分・質疑5分で、発表終了の2分前に予鈴を鳴らす場合は次のとおりです。
| 入れる値 | 鳴るとき | 意味 |
|---|---|---|
| 持ち時間 15分 | 15分たったとき(3回) | 質疑終了 |
| 2鈴 5分前 | 10分たったとき(2回) | 発表終了 |
| 1鈴 7分前 | 8分たったとき(1回) | 予鈴 |
社内のプレゼンやLTのように質疑を分けない場合は、持ち時間に発表の時間を入れ、1鈴を3分前、2鈴を1分前にすれば足ります。
発表者に見せるときは「全画面」にして、ノートパソコンやタブレットを発表者の正面に置きます。色が変わるので、音が聞こえにくい会場でも気づけます。色で知らせたくないときは「画面の色で知らせる」をオフにします。
§5会議のタイムボックスとコスト表示
タイムボックスとは
タイムボックスは、議題ごとに使える時間を先に決めておくやり方です。「時間が来たら、結論が出ていなくても一度区切る」と決めておくと、1つの話題で会議が延びるのを防げます。続きが必要なら、残りを宿題にするか、次の会議の議題に回します。
使い方
- 「議題(タイムボックス)」に議題・分数・担当者を入れて追加する。合計の時間が下に出るので、会議の枠に収まっているか確かめる。
- 会議が始まったら「会議を開始」を押す。いまの議題と、その議題の残り時間が出る。
- 議題の時間が来ると、チャイムが1回鳴る。区切りがついたら「次の議題へ」を押す(N キーでも可)。
- 予定を超えた議題は赤で表示される。終わったら「議事の時間をコピー」で、議題・担当・予定・実際にかかった時間を表の形でコピーし、議事録に貼る。
何度か記録を取ると、「この定例の報告はいつも予定の倍かかる」といった傾向が見えます。次の会議の時間配分を決めるときに役立ちます。
コスト表示の読み方
人数と平均時給を入れると、会議にかかっている人件費の目安が、時間とともに増えていきます。計算は「経過時間 × 人数 × 平均時給」です。
- 5人・時給4,000円なら、1時間で20,000円、1分あたり約333円。
- この会議を60分から45分に縮めると、1回で5,000円分の時間が浮きます。毎週なら1年で約26万円分です。
平均時給が分からないときは、年収を1年の労働時間で割ると目安が出ます。年収600万円で年2,000時間働く人なら、時給は3,000円です。会社が別に負担している社会保険料などは含まないので、実際の費用はこれより高くなります。
金額を参加者に見せると、言い方によっては責められているように受け取られます。進行役だけが見る、または「コストを表示」をオフにして時間だけを使う、という使い分けもできます。
§6ストップウォッチ・複数・締切・時計
ストップウォッチ
100分の1秒まで計ります。「ラップ」で区切りの時間を記録すると、一番速いラップは緑、一番遅いラップは赤で表示されます。「ラップをコピー」で、番号・ラップ・合計を表計算ソフトにそのまま貼れる形でコピーします。
複数タイマー
名前と時間を入れて「追加」を押すと、タイマーが並びます。「パスタ 9分」「ソース 15分」のように、同時に進む作業の待ち時間をまとめて見られます。「すべて開始」「すべて停止」で一度に動かせます。
締切
名前と日時を入れると、その日時までの日・時・分・秒を並べて表示します。「営業日も数える」をオンにすると、土日を除いた日数も出します。祝日は営業日に含めて数えるので、連休をはさむときは自分で差し引いてください。
時計
現在時刻と日付を大きく表示します。「都市を追加」で、ロンドンやニューヨークなど19の都市の時刻を並べられます。海外とのやりとりで、相手の時刻を確かめるときに使えます。「毎時ちょうどに鳴らす」をオンにすると、毎時0分にチャイムが鳴ります。
§7キーボード操作
パソコンでは、キーだけで操作できます。入力欄に文字を打っている間は働きません。
| キー | 動き |
|---|---|
| Space | 開始・一時停止(タイマー、ポモドーロ、ストップウォッチ、発表、会議) |
| R | リセット |
| L | ラップ(ストップウォッチ) |
| N | 次へ(ポモドーロ)、次の議題へ(会議) |
| F | 集中表示(数字だけを大きく) |
| Shift+F | 全画面 |
| 1〜8 | 種類の切り替え(1がタイマー、8が時計) |
| Esc | 鳴っている音を止める。集中表示を戻す |
§8よくある質問
- 終了の音が鳴りません
- ブラウザは、ページを開いてから一度も操作していないと音を出せません。開いたら一度どこかをタップするか、「試聴」を押してください。iPhoneは消音(マナーモード)にしていると鳴らないことがあります。音量のスライダーと、端末の音量も確かめてください。
- スマホの画面が消えてしまいます
- 設定の「動作中は画面を消さない」をオンにすると、計っている間は画面が暗くなりません。この機能に対応したブラウザ(新しいSafariやChromeなど)だけで働き、計っていないときや別のタブを見ているときは働きません。働かない場合は、端末の自動ロックの時間を長くしてください。
- 画面を閉じても時間は進みますか
- 進みます。終わる時刻を保存しているので、タブを閉じたりスマホをロックしたりしても、開き直すと正しい残り時間から表示します。ただし、閉じている間やロック中は音が鳴りません。音で知らせてほしいときは、画面を点けたままにしてください。
- 入力した内容はどこに保存されますか
- この端末のブラウザの中だけに保存します。外部には送りません。ブラウザの履歴やサイトのデータを消すと、プリセットやポモドーロの記録も消えます。別の端末とは共有されません。
- デスクトップ通知が出ません
- 「デスクトップ通知」をオンにすると、ブラウザが通知の許可を求めます。ここで許可しないと通知は出ません。一度断った場合は、ブラウザのサイト設定で通知を許可し直してください。パソコン側の通知設定や集中モードで止まっていることもあります。